第3話 Drop a bomb
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「こっちだ紅孩児!!」
「クッ、ちょこまかとこざかしい…!」
風を集めた右手が、振るわれる。
「――!!」
その赤い髪が翻ってこちらを振り向くのと勢いをつけた自分の膝がそこに叩き込まれるのに、ほとんど時間差はなかった。
僅かに血を飛ばして後ろ向きに倒れるのを追って、前へ。
「なッ…」
右。
左。
右――そして、また。
「くっ…」
手をついて口元を拭うのに哂いそこへ、飛び込むようにして肘を打ちつける。
「クソッ!守る物すらない者になど…!!」
激しい怒りを秘めた視線とかち合うのと同時に下から顔面を突き上げた衝撃に刹那、思考が飛びかける。
「ッ!」
「はあっ…は…ッ…貴様らには何があるというんだ――誰の為に闘う何の為にそこまで強くなれる…!?」
誰の為――何の、為…?
真近で覗き込んだ切れ長の瞳が驚愕に
「――お前さぁ、言ってることの意味わかんねえよ!そんなの」
見開かれて自分を映す。
「自分の為に決まってんだろ!」