第3話 Drop a bomb
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あの時。
「な…んで」
奇妙に歪んだ景色の中でも鮮やかにこちらを見上げていた幼い面影の名残がまだ少し、ある。
「あんたがここに出てんだよ…!?」
「自己紹介が遅れたな。俺は紅孩児直属の剣客、独角兕ってモンだ。」
呼び出しに応じて現れた愛刀で、腕に巻きついていた鎖を断ち切る。
「――!」
「…ま、そーゆーワケなんだけどよ生憎てめえで決めた生き様は譲れないタチなんだわ。」
と、笑いかけると
「悪ィな。」
呆気にとられたようにこちらを見ていたその顔に。
「くっ…」
――なんだ。
「ははッ!!」
低く笑って錫杖を担ぎ直して顎を引くその様に、決して暗いだけではない過去を懐かしく、思い出す。
イイ顔出来るじゃねえか
「気が合うねぇ。」
お互い…なあ
「俺もそーなのよ。」
兄貴…
悟浄。