第3話 Drop a bomb
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お兄ちゃーん♥」
空気を割って響いた声に紅孩児が、目に見えて我を取り戻す。
「お…お兄ちゃーん♥じゃないわ馬鹿者!!」
「今あちらの方、明らかにやましい感じで春炯ちゃん見てましたケド。」
「…だから何だ。」
「いえでも真面目な話、かなり目立ちますよね。男ばかりの中に女性一人ってなると…只でさえ何というかやましい気持ちは誓ってないですけど、ねえ。」
水を向けられた当の本人が、瞳を瞬いて三蔵を見上げる。
『…?…』
「見物料でもとるか、じゃあ。」
『……何の…?』
「いーよ返すよ。別にいらねえから。」
「うにゃ」
「――おいっ、紅孩児!!」
血気溢れる大声で叫んだ悟空が、挑発的な笑みを投げる。
「まさか妹引き取ってまたズラかるつもりじゃねーだろおな!?この間の決着つけさせろよ!」
「――フン。」
先までとは全く違う雰囲気を纏わせ始めた紅孩児が、言い方はおかしいが
「いいだろう、この際だ。」
”悪い気のしない殺意”をその目に宿らせるのに唇が自然、引き上がる。
「俺一人に手こずる貴様らが、4対4で勝てると言うならな…!!」