第3話 Drop a bomb
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「がはははっ」
考え込むように視線を落としたその頭に、手を伸ばす。
「気にすンなって!――それにだ、紅。」
身長差を利用してわしゃわしゃとかき回す赤髪から伝う温度が掌に、暖かい。
「こいつは同情なんかじゃねえ。俺が勝手に決めたことだ。」
同情なんかじゃ、なくてただ
「決めた…?」
「6年前お前が、突然城に転がり込んだ俺を何も聞かずに側近につけた時から
似てると、思った。
だからどうというワケではないが、何がと聞かれれば多分それが最も、最もらしい理由。
俺の命はこいつに捧げよう、ってな。」
「独角……」
何も言わず側で聞いていた八百鼡が、表情を少しだけ緩めるのが気配で知れる。
だけどここから先は
「――いいか、紅。」
ここから先のこれからに、そんな理由はもう、必要ない。
「お前の思うままに生きろ。お前がどんな道を行こうと、俺達はついて行く。」
だけど出来れば
広がる蒼穹のこのどこかで生きているかもしれない”お前”も
「俺達のたった1人の主君にな。」
そうであれば良い。