第38話 Be lackig
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「――で、紅孩児様の方はどうなってるの?」
「そりゃもう完璧ってカンジ?そろそろお披露目パーティーでもしようかなってトコだよ。」
唐突にかかった声に振り向けば、秀麗な面が微細に歪む。
「…悠長な事言ってる場合じゃないでしょう。」
はあ、と溜息を着いた黄から目を外し、モニタに向き直る。
「三蔵一行の抹殺だって成し得ていない状況で、経文がなければ蘇生実験の進展もないのよ。」
「まーね。でもあの子達、今別件で足止めくらってるみたいだしぃ……それに今回は死んじゃうかもしんないなあ。それもちょっとつまんないけどね。」
――貴方
「……貴方…何者なの?」
不審を隠そうともしない問いに、笑う。
「スキモノ♡」
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「おかえりなさい」
柔らかな声が背にかかり、振り返る。
「八百鼡」
「経文が見つかったって本当なの?」
「ああ。すげぇ大掛りだったぜ。あの辺の砂漠一体掘り起こしてよ。
ポケットに入れていた物を取り出し、差し出す。
「…これが……」
何の変哲もない古い巻物に視線を落としたその顔の中で、柳眉が寄る。
「…こっちはどうだった?――紅は…」
たちまち表情を曇らせて力なく首を振るのに、「そうか」とだけ返して、吐きかけた溜息を呑みこむ。
「…紅孩児様が瀕死の状態で你健一の許に隔離されてから1か月がなるけれど、あれ以来一度もお姿が見えないまま…お見舞いさえ許されないし……ただ心配で…」
<ピ―ンポーンパーンポーン♪お呼び出しを申し上げまぁす。>
「你健一…?」
ほぼ同時に仰向き、音の出所に目を眇める。
<吠登城にお住まいの独角兕さま、八百鼡さま。至急羅刹女の間までお越し下さい――ウサギの王子様がお待ちだよ。>
「「……!!」」
どちらからともなく駆け出し、跳びこむ様にして扉をくぐった。
「――紅?」
「紅孩児様…!!」