第38話 Be lackig
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マスターに一泊の許可を貰って戻ると、悟浄が出ていった時と寸分たがわず同じ場所で煙草を吹かしていた。
『了承してくれたわ。明日は早くに出るから、お礼も伝えてきたけど、良かったわよね?』
言いながらブーツを脱いで靴下も脱ぎ、ベルトに手をかける。
数時間休みなしで山を越えた為に、ふくらはぎが若干の痛みを訴えている。
「…ドーモ。……ところでそれってナンのつもり?」
『…まだ言ってるの?さっきも言ったけど、土地勘もない所で夜に山登りは無茶よ。カミサマを倒す倒さない以前に、迷子になっちゃ「いやそーでなくて」
「お前まさかここで寝る気?」
『?何か問題でも?』
ベッドに腰掛けた悟浄が、一拍置いて、はああと大きなため息を吐く。
『悟浄がベッド使ったらいいじゃない。私はこの椅子でも眠れるから。』
「…他にも部屋あるだろ。」
酒場のマスターの店舗兼自宅、といった造りのこの建物は成程確かに部屋は複数あるようだった。
とはいえ。
『貴方ね、さっきの今で、自分がそんなに信用されてると思う?』
八割がた、夜半の内にいなくなるだろうなとは予想していた。
私がそうなのだから、八戒だって、当然。
それでも彼は、三蔵の元に残る事を選んでくれたのだ。
とりあえずは。
『またいなくなられたら面倒だもの。今夜は私もここで寝るわ。』
「………」
「これだから男慣れしてねェ女は」と舌打ち交じりの悪態が聞こえ、にこりと笑みを刷く。
『……そうね。女性の扱いに慣れてらっしゃる悟浄となら、一緒のベッドで寝ても問題ないかしら?』
「は」
『それこそ同意もなしにそんなコトしないでしょうし?第一そんな不自由もしてないわよね?』
だめ押しとばかりに畳みかけると、その指先の煙草から灰が落ちる。
『私は寝相もいいし、心配しないで。』
上着を脱いで、高く結んでいた髪を解いて結わきなおす。
「イヤイヤイヤイヤ、ちょっと待て。」