第38話 Be lackig
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『随分親し気だったけど、顔見知りなの?』
「………」
ドア近くに立ったまま動かない悟浄を尻目に、正面の窓から見える宵の濃度に目を細める。
あと数時間もすれば夜が明ける。
あのカミサマという男を討つべく森に入るなら、当然明るくなってからの方が良い。
「……なんでついてきたんだよ…」
低い声に振り返ると、いつもの軽薄な表情とはまるで違う、剣呑な色とぶつかる。
手を伸ばせば、触れられる位置にまで距離を詰めてくるのを見上げ、口を開く。
『…貴方ひとりで、あの男をどうにかできるとは思えない。手を貸すわ。』
侮れられた事への怒りではないだろうが、強い力で再び腕を掴まれ眉根を寄せる。
「そういうコトじゃねェ!三蔵の所に戻れ!」
『…そうね、あの男を倒して早く戻りましょう。』
「俺だけでいい!お前は戻れ!!」
『いい加減にして!!』
打たれたように見張られた深紅の瞳を見返し、その手を振り払う。
『ワケの分からない事をわぁわぁと…引き受けた時は兎も角、いくら貴方でももう、一人や二人でこの任務が遂行できない事ぐらい判っているはず!』
必要なのだ。
この異変を、止める為に。
『………貴方が必要よ、沙悟浄。』
見上げた視界の中で、紅がひとつ瞬く。
『西域・天竺へ到達し、牛魔王蘇生を阻止し、妖怪の自我を呼び戻す為に…玄奘三蔵がこの任を果たすには、貴方の助けが必要なの。』
「………」
煙草を弄んでいた悟浄が、ふいに呟く。
「…玄奘三蔵、ねェ」
口の端で笑うその様に、いつもの彼を見てとって詰めていた息を吐いた、瞬間。
節くれ立った長い指が頬に触れる。
「…三蔵の為に、俺が必要ってコト?」
『…そうよ。』
「………」
ドア近くに立ったまま動かない悟浄を尻目に、正面の窓から見える宵の濃度に目を細める。
あと数時間もすれば夜が明ける。
あのカミサマという男を討つべく森に入るなら、当然明るくなってからの方が良い。
「……なんでついてきたんだよ…」
低い声に振り返ると、いつもの軽薄な表情とはまるで違う、剣呑な色とぶつかる。
手を伸ばせば、触れられる位置にまで距離を詰めてくるのを見上げ、口を開く。
『…貴方ひとりで、あの男をどうにかできるとは思えない。手を貸すわ。』
侮れられた事への怒りではないだろうが、強い力で再び腕を掴まれ眉根を寄せる。
「そういうコトじゃねェ!三蔵の所に戻れ!」
『…そうね、あの男を倒して早く戻りましょう。』
「俺だけでいい!お前は戻れ!!」
『いい加減にして!!』
打たれたように見張られた深紅の瞳を見返し、その手を振り払う。
『ワケの分からない事をわぁわぁと…引き受けた時は兎も角、いくら貴方でももう、一人や二人でこの任務が遂行できない事ぐらい判っているはず!』
必要なのだ。
この異変を、止める為に。
『………貴方が必要よ、沙悟浄。』
見上げた視界の中で、紅がひとつ瞬く。
『西域・天竺へ到達し、牛魔王蘇生を阻止し、妖怪の自我を呼び戻す為に…玄奘三蔵がこの任を果たすには、貴方の助けが必要なの。』
「………」
煙草を弄んでいた悟浄が、ふいに呟く。
「…玄奘三蔵、ねェ」
口の端で笑うその様に、いつもの彼を見てとって詰めていた息を吐いた、瞬間。
節くれ立った長い指が頬に触れる。
「…三蔵の為に、俺が必要ってコト?」
『…そうよ。』