第38話 Be lackig
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――悪ィな。
「………」
ひたすらにジープのエンジン音が低く、響いている。
「……なー」
と、予想より少しだけ遅く、覇気のない悟空の声がそこに混ざって耳に届く。
「腹減っ「黙れ。」
「何だよッ、まだ言い終わってねぇぞ!?」
「聞く耳もたんな。」
「まあまあ悟空。もう少しで次の町に着く筈ですから。」
「…ちぇーッ」
口を尖らせてごろりと後部席に横になるのに、苦笑する。
「………広……。」
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「――悟浄と春炯がいない?」
「え」と瞳を揺らした悟空が、ややあって「便所とか…買い物じゃなくて?」と眉根を寄せる。
「違うと思いますよ。」
「…アイツ等、もしかしてあの変なヤツ追っかけて行ったのか!?」
「まあ恐らくね。」
トン、と灰を落とす三蔵の表情に、これといった変化はない。
「…一応伺いますけど、どうします?三蔵」
「――知るか。昼にはここを発つ。」
「……そう言うと思いました。」
「…なッ」
「何だよそれ!?ふたり置いてくつもりかよ!!?」
「――悟空」
掴みかかる勢いで距離を詰めた悟空に、三蔵が正面から視線を合わせる。
「昨夜言った筈だ。これ以上、拘りのない事で足止めされるのは真っ平だとな。」
「だけど!!」
「その上で出ていったのならば、それはアイツ等の個人意志だ。――それとも」
続く言葉を待つのを、ややあって硬度を増した紫暗が見返す。
「お前も残るか?」