第3話 Drop a bomb
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「おい、ちょっと待てお前今何故一歩退いた。」
『え…あ……何となく…?』
背後で交わされる三蔵と春炯のやり取りを聞きながら、目を瞬く。
「オイラは李厘!!紅孩児お兄ちゃんの代わりに君達をやっつけに来たよっっ」
何故か腰に手をあてて胸を張るのに、たじろぐしかない。
『え』と口元に手をやった春炯が、まじまじと少女を見やる。
「”お兄ちゃん”って――」
「まさか」
「紅孩児の…妹ぉ!?」
猫のような虹彩を放つその瞳が愉しそうに細くなり、片目を瞑ってみせる。
「…だから死んでね♥」
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「ええッ。三蔵一行のところ!?」
「間違いないっ、追いかけるぞ!!」
八百鼡と独角を引き連れ、足早に室内を出る。
退屈だ退屈だと煩いのに、ついうっかり奴らの話をしてしまったのを後悔する。
「あのバカ娘!!」
「お前ってつくづく苦労性な…涙でちゃう。」
「やかましい!行くぞ!!」
「ま、ままま待って下さい紅孩児様~!」