第37話 blind faith
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発砲した瞬間、視界が開ける。
「 ははッ」
代わりに、背後を流れていた風がまるで最初からそうだったかのように
「――残念でした。」
途切れる。
「ね。だって僕、[神様]だから?」
妙だ――この動き…
「――ってめえ何なんだよ一体!!!?」
「…どけ悟空」
「悟浄!?だってこいつ…!!」
「…何笑ってやがる?」
血を吸って赤黒く染まった地面に膝をついた悟浄が、金閣の瞼から指先を離した。
「てめぇ、コイツらに何がしたかったんだよ。何も判んねェ、バカ正直なガキ捕まえて…」
「何、人殺しんなんざさせてんだよ」
「……ヒミツ♡」
男の体を真っ二つにした筈の銀弧の周囲で、数珠が弾ける。
「なッ…!!?」
『幻術…!』
「ははッ あはははは はは!!」
ガキみたいな笑い声がそこら中に木霊し、舌打つ。
「ははははッ あははッ ははははは」
「…何だよ、何なんだよ一体…!?」
怖れるように呟いた悟空の声の終わりに被さるように、山の稜線から覗いた曙光に目を眇める。
全ての色が、目に痛い程鮮明に、塗り上げられていく。
微動だにしない背中の向こうで、春炯が声をかけようとして結局、口を噤む。
「……悟浄……」
「………」
散らばる数珠に目を落とし知らず、深い息を吐いた。