第37話 blind faith
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お兄ちゃん…」
グルル、と喉を鳴らした弟を振り返った金閣が、首を振る。
「――銀閣ッ!?…いいんだ銀閣、もうやめよう!!このお兄ちゃん達は…!!」
音を立てて払いのけられた小柄な体が、背中から倒れ込む。
「金閣!!?」
「オ オ゛ォ オ オ゛!!」
「――離れろ悟浄!!」
次の瞬間、銃弾ではなく、飛び込んできた見慣れたシルエットが、自分の倍以上ある標的を打ち倒すのに目を見開く。
「へへッ、お待ちどおサマ!!」
「――悟空!?」
「御無事ですか二人とも!!」
ブレーキ音と共に横付けされたジープから八戒と、春炯が駆けてくるのに口を開く。
「そりゃこっちの台詞だっての!!」
「はは、お騒がせしました。」
「夕飯食いそこねたーッ!!」
「ホラみろ三蔵、結果オーライ♡」
「…イバんな。おい」
『はい?』
これでもかと眉根を寄せた三蔵が、春炯を睨みつける。
「次からはてめぇが残れ。」
『嫌よ。』
すげなく断られてぐっと押し黙る三蔵を睨み返した春炯が、ややあって金閣に、正面から向き合う。
『…金閣、残念だけどそこにいるのは本物の銀閣ではないわ。』
「え……?」
『貴方は恐らく、幻術でその怪物を弟さん――銀閣と思い込まされていたのよ、[カミサマ]という人物によって。』
「何で…?何でそんな…ウソだ」
「銀閣の魂は、僕らと同じように異空間に閉じ込められていました。兄を救ってくれと…僕らはことづけを受けたんです。」
「…じゃあ銀閣は…?」
途方に暮れた声と無垢な瞳に、八戒が言い淀む。
『……外の世界へ出口が開いた時、銀閣はこう言ったわ――
僕は行けないんです
だってもう僕の身体は――