第37話 blind faith
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「……君が、[いい事]を沢山するんだ…」
乾いた声が、零れ落ちていく。
「悪い人達を、殺しちゃおう。」
「な…何だよそれ…!?そいつ絶対アタマおかしいじゃんか!!」
黙って聞いていた悟空が、堪えきれなくなって叫ぶ。
「兄は洗脳されているんです…僕を助けようと……それだけの為に。」
「…その男が何者かは判りませんが…ヘンゼルとグレーテルみたいですね。」
「?それって…お菓子の家の話?」
頷いた八戒が、痛まし気に銀閣を見る。
「両親に捨てられた兄妹のヘンゼルとグレーテルは魔法使いの家に迷い込んで、捕らえられた兄を助ける為に妹は必死に魔法使いの元で働くんです。でもその魔法使いは最初から、2人とも食べてしまうつもりだったんですよ。」
「~だからって…だからって、結局それって人殺しじゃんか!何でそんな奴の言う事信じてんだよ!?おかしいよ!!」
「誰だって」
はっとして口を噤んだ悟空の金晴眼が、
「…誰だってひとつくらい、信じるものや頼るべきものがあるのかもしれませんよ悟空――貴方にだってあるんじゃないですか?」
冴え切った感情に、留まる。
「絶対的な存在が。」
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「お前らが死ねば銀閣が元に戻るんだ――[神様]がそう言ったんだ!!」
これだから嫌いなんだ。
「――トチ狂ってんじゃねえぞ、クソガキが。」
大きな瞳が、こちらを映す。
「お前が本当に信じられるのはなんだ。その[カミサマ]って野郎か?弟でも自分でもなく」
「……!!」
「兄貴を人殺しにしてまで助かりてぇんだと、その弟が言ったのか「うるさい!!!」
「!!クソ…!!」
頭蓋ごと揺さぶられるような感覚に奥歯を噛んだ刹那、鈍い音と空気を吐く音が耳元で響く。
「悟浄…!!」
「くっそ、男に乗られんのは趣味じゃねぇのによ「冗談言ってる場合か俺の銃を取れ!!」
「――ッ!!」