第37話 blind faith
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『…しかしアレだね。ボスキャラ倒せば、何か起こるかと思ったんだけどね。』
「そーだな。」
「ですねえ。」
こちらへ連れてこられて、体感で3時間は経過している。
残してきた三蔵が何もしていないとは思わないが、先の悟空の言を考えるとあちらに何かあった可能性もある。
あまり悠長にもしていられないのだが、いかんせんもうやれる事がない。
「…くっそー!ここが地獄なら、閻魔大王でも何でもいーから出てこいってんだよ!!!」
悟空の喚き声に応える様にして、空間全体が輝る。
「な!?」
「今度は何だってんだ!?」
仰向いたそこで翻った、黒に目を見張る。
「あ……」
「君は――」
とっ、と軽い音を立てて地に降り立つのを見て、悟空が一歩踏み出す。
「――てめぇッ、さっきはよくも俺達を殺りやがったな!!」
『――待って悟空』
「え」
『よく見て。さっき宿で会った子は確か金の髪だったけど、この子は…』
伏し目がちにしたその、空色と言うには透明過ぎる瞳が、微かに揺れた。
「…僕は銀閣。貴方がたを襲ったのは僕の双子の兄です。」
「双子…?」
「貴方がたはまだ死んではいません。ここは瓢箪の内部世界…」
「――つまり僕らは今、魂だけの状態で異空間に閉じ込められているというワケですね?」
「はい。」
「じゃあ俺達生きてんだな?だったらこんなトコ早く出てやろーぜ。」
『……こうして姿を見せてくれたという事は、出口を教えてくれると思って良いのかしら。いえ、そもそも何故貴方はここに居るの?貴方達は一体、何者なの?』
「………」
重ねて問うと、まだ幼さを残して丸みを帯びた顎が、上がる。
「――貴方がたに、お願いがあります。」
「え?」
「兄を…」
切実な想いを乗せた言葉が、語尾を震わせて響く。
「兄を救って下さい。」