第37話 blind faith
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カチ、と音を立てて点いた火が、煙草の先に移る。
「………さーんきゅ」
「ふん」
面白がるような含みを連れた礼に、鼻を鳴らす。
鎖の痕に爛れた掌と、デカい図体から視線を外し明るすぎる夜空を見やる。
久しぶりに動いた気がする……
………疲れた。
――っつーか。
「オラ立てクソ河童。」
後頭部を蹴り上げ、身を翻す。
「~ってぇな何しやがんだよ!!?」
「いつまでもデカい図体転がしてんじゃねーよ。」
「こんな所で油売ってる場合か。てめェはそーやって、肉体労働してりゃいいんだよ。」
「………へッ」
「………」
何が面白いのか、理解し難い。
つくづく、馬の合わねえ男だ。
「やっぱ可愛くねーなー」
「てめぇに可愛いなんざ思われたくも…!!?」
気配と風の音に振り向いた瞬間、つま先が地を離れる。
「!!三ッ…」
「…何で来ちゃったの」
「お兄ちゃん」という静かな声に振り向いた悟浄が、言葉を失くす。
「――!!」
月明かりを照り返して輝く、癖のない金髪が夜風に触られる。
「…金閣…」
「やっぱりお兄ちゃんも[悪い人]なの?」
「……お前……」
両手で抱えるようにされた瓢箪から伸びる蔓が、音が鳴る程に四肢を締め上げていく。
「――クソッ…!!」
「…てめぇ…ッ!!」