第36話 Wish
夢小説設定
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「僕らの方こそ…二人して言い過ぎましたね。」
「…へへ」と笑った悟空が、照れたように鼻を掻く。
「でも、八戒も春炯も俺にはいつも優しいからさ?今みたいにゆってくれんのもちょと嬉しいかも。変だけどさ。」
「悟空……」
『……――!!?』
たたらを踏む程の振動に、足元を見やる。
「うわッ」
「地震…?」
「な…ッ!?」
視界を覆う程に広がっていく黒いシルエットの中心で、異質な彩を放つ赤。
「何だよコイツ!!?」
「ボスキャラのご登場みたいですよ!」
鼓膜が風で蓋をされるのを知覚しながら、顔を守って地を蹴る。
「うわ!?」
巨大な拳が振り下ろされるのは、動いたと思ったのとほぼ、同時。
『――ッ!!』
「…んなクソッ!!」
悟空が力一杯に投げつけた髑髏が、それなりの音を立ててその顔面を直撃するが、やや間を挟んで再びこちらを向いた顔に変化はない。
というか
「全然効いてねー!!」
『悟空、罰当たりよ。どなたの骨かも分からないけど…』
「さっきの全身黒タイツさん達と同じですね。直接的な攻撃は効かないんだ――身体ごとフッ飛ばさないと…」
「じゃあ俺と春炯じゃダメじゃん!!八戒、気功で何とかなんねーの!?」
「ええッ、ちょっとデカすぎますよ無茶言わないで下さい!!」
例えば魔戒天浄なら一発なのだろうが、そうも言っていられない。
恐らく同じような事を考えているであろう八戒が、柳眉を顰めて口を開いた。
「…判りました。ここは僕がやります。ちょっと下がってて下さいね。」
「え?」
『どうするの?』
背を向けたその指先が、自身の耳に触れる。
「近くにいたら、殺しちゃうかもしれませんから。」
小さな笑いを含んだ台詞に目を、瞬いた。
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