第36話 Wish
夢小説設定
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「はぁはあッ――そ、そんな…馬鹿な……ッヒ」
「残るは貴様だけか?」
それ程大きくもない、銃を握りなおしただけの音に慄いた男が肩越しにこちらを振り仰ぐ。
「このクソ忙しい時に10分も手間どらせやがって…高くつくぞ。」
「ホーント随分ナメられたもんだぜ。二人しかいない三蔵一行など、何だって?関係ねーんだよばァーか。」
「フン。何を偉そうに。殺った数は俺の方が多かったろうが。」
「あぁ!?どこがだよッ」
「………」
「てめぇあんま動かねーで銃ブッ放してただけじゃねーかよ!!」
「確かにお前は動いてたな、ドタバタドタバタと。」
「な…!!悪うございましたね足音でかくてよ!!」
どんっ、という衝撃と共によろめく。
「――!!」
しまっ…
「ひゃっはぁ道づれだぁあ!!!」
「――――三蔵……!!!」
**********
「――どうしました?悟空」
八戒の声に視線を向けると、悟空があらぬ方を見つめて眉根を顰めていた。
「……ん」
「何か、ヤな感じする」と言うのに、『ヤな感じ?』と繰り返す。
『それは、私達の方?それとも…三蔵達?』
「わかんね…わかんねーけど何かすっげヤな感じ…何だろ。」
「なァ」と両腕を強い力で掴む悟空の顔の大半を占めているのは、紛れもなく不安だ。
「やっぱ俺達早く三蔵達ンとこ戻んねーとヤバイかもしんない!!なあッ戻んなきゃ!!」
「ちょっ…落ち着いて下さい悟空!気持ちは判りますけど…」
『焦っても答えがみつかるワケじゃないわ。気持ちだけじゃなくて、考える事も必要よ。』
「あ…」
眉根を下げてこちらを見る八戒と、多分私も同じようにしていたのだろう。
「そか、ごめん…なサイ。」
しゅん、と萎れるのに目を見合わせ、どちらからともなく頬を緩めた。