第36話 Wish
夢小説設定
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「…[カミサマ]だと?」
「ってゆーかそう名乗ってる奴かな…多分。それよりさ」
山特有の鋭い冷たさの中に散らばる、ねばつく様な温度。
ゆるく煙を吐いた三蔵の肩に腕を載せ、顔を寄せる。
「場所変えよーぜ三蔵ちゃん。デバガメが多すぎだ。」
「貴様に言われるまでもねぇよ。」
「おい」と明るい宵を睥睨した紫暗の双眸に、ざわりと梢が音を立てた。
「誰だ、てめェら。」
「…ヒヒヒ」
「2人しかいねぇとは好都合だぜ三蔵一行。」
「2人まとめて仲良く始末してやるよ、玄奘三蔵に沙悟浄――」
30…いや40程だろうか。
ここ最近の襲撃の倍はいるだろう、異形のシルエットがこちらを見下ろしている。
「牛魔王の刺客ってか。」
ここまで来ると最早、笑いしか出てこない。
「まぁたタイミングの悪ィ時にわざわざ…」
「悟浄、お前厄病神決定。」
「あいにく今日は通常の倍の人手でな。2人しかいない三蔵一行など赤子同然……!!」
「あーあ…ぜってぇ今日の蠍座最悪だよ。[家から出ない方がいいでしょう]とか書いてあるんだぜきっとー。」
「知るか。」
吐き捨てた上から舌打ちまでした三蔵が、ガリガリと頭を掻いた。
「激面倒くせぇ…」
「三蔵、激はもう古いぞ。」
「……じゃあ、何だ。」
一斉に飛び掛かってくるのを見上げながら錫杖を取り出し、眼だけで嗤う。
「バリ面倒くせぇ。」
「…何だそりゃ。」