第36話 Wish
夢小説設定
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「……なあ」
「何だ。」
「ひとつ聞きたいンだけどさっ」
「だから何だ。」
「山登ったのはイイけどよー、オレ等どこに向かって歩いてるワケ?」
「知るか。」
「おめーよ…」
「その無駄に生えてる触覚で人捜しくらいできんのか。」
「妖怪アンテナじゃねェんだよできっかクソ坊主!!」
役に立たねえ奴だ。
今更ながら改めてそう思っていると、悟浄がやおら足を止める。
「……こぉさぁ、ラチがあかないから一旦状況まとめねぇ?」
言って手近な切り株に腰を落ち着けるのに習い、咥えていた煙草を足元に捨てて新しい一本を取り出すべく袂を探る。
「フン。てめぇにしちゃあいい意見だな。」
「――で、お前があのガキについて知っている事は?」と唇に煙草を咥え直しながら問うと、一服吐いた悟浄が顎を擦った。
「…特にはねぇけどよ、名前は確か[金閣]だったかな。」
「…金閣?」
「両親は死んだって……そう、弟がいるっつってたな仲がいいって嬉しそーに。」
「弟……そういえばあのガキ、一緒にいた化け物の事を[銀閣]とか呼んでいたな。」
「…あ?――オイそれってまさか……?」
「そのまさかかもしれん。」
「似てねェ兄弟…「派手な飾り物だな貴様の頭は。」
「ンだとコラ。」
「生まれついてのものかどうかは判らんが、あの化け物の姿は何らかの変異によるものかもしれん。それにあのガキの執拗なまでの善悪へのこだわりも気になる。まるで、そうと吹き込まれたようだ。」
考えを整理しながら記憶を辿るが、思い出せる範囲には痕跡はない…がやはり。
「…裏に何者かの存在がある可能性が高い。」
「……カミサマ…か。」
「何?」
ポツリと呟かれたその単語に、悟浄を見下ろす。
「あいつ言ってたんだよ。[カミサマがついてる]ってな。」