第36話 Wish
夢小説設定
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「仲良しなんだ」と続けると、大きな手が髪に触れた。
「…そーか、そりゃ良かったな。」
撫でられるなんて久しぶりで、くすぐったくて肩を竦める。
「それよりお兄ちゃん凄い強いんだね!!一瞬で3人倒しちゃって」
「――あ?まあ一応な。」
目にかかる紅の髪もそのままにジュースを傾けたその口が、ふと笑う。
「…俺と旅してる奴らに比べりゃ大したコトねーけど。」
「お兄ちゃんの友達?」
「ダチとかそんなんじゃねぇよ。」
長い足を組み替えて、ポケットに片手を突っ込んだお兄ちゃんが、不快そうに眉根を顰めた。
「脳ミソ胃袋なバカ猿と、エラッソーな生臭坊主と、口うるさいオフクロみてえな男、とあとすぐ手の出る女。あいつらと行動する様になってから女にはモテねえわ使いっパにされるわでよ。」
「トモダチじゃあないの?何でそんな嫌な人達と一緒にいるの?」
「何でっつったってなぁ…」
困ったように黙ってしまうのを見上げ、知らず口元に笑みが昇る。
そっか。
――なら
「お兄ちゃん」
「――あ?」
「その人達、キライ?」
ボクタチが、助けてあげる。
**********
「…銀閣?」
振れた掌の下から、温度が伝わる。
「――うん。いい人だったね、今のお兄ちゃん。」
身を寄せる様にすると、応えが返る。
優しく礼儀正しい弟なら、きっとそう言うだろうと思っていた。
「…そうだね。ちゃんとお礼しなきゃね。」
「もっともっと[いいこと]しなきゃね。」
待ってて。
きっと僕が
「そしたらきっと銀閣も――」