第35話 華焔の残夢4
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そりゃ拡大解釈し過ぎ。」
不快気に眉を顰めた悟浄に笑い、窓を背にした春炯に目を向ける。
『そうかな』と微笑を浮かべて首を傾げる彼女の背後の窓から射す陽が、身体に暖かく注ぐ。
「そーでしょうよ。」
「貴女はどうなんですか?」
『私?私は…そうねぇ……信用はしていないけど、信頼はしてるかな。』
「…なんだそりゃ。」
「でも、なんとなく分かります。言いたい事は。」
寧ろ、どちらかと言えばそちらの方が愛を感じるような気もする。
『ふふっ。じゃあ、[それなり]の根拠って何なの?』
「根拠ォ?」
あからさまに答えに窮する悟浄に、知らず顔に笑みが昇る。
きっと、物事にあれこれと理由をつけたり、掘り下げたりという事が出来ていれば、避けられていたであろうトラブルは、ごく近くで見ていた限りでも枚挙に暇がない。
詰まる所、沙悟浄という人物は、考えるより行動が先に立つタイプの人種なのだ。
「そーだなァ……ガキの相手は八戒で、女の相手はオレだろ?」
とさっと隣に腰を下ろした切れ長の瞳が、彼にしては純度の高い笑みを含ませてこちらを、次いで春炯を見上げる。
「だったら、迷ってるヤツの相手は、三蔵なんじゃねーの。」
『…なるほど。』
「僕もそう思います。」
「まァ今頃三蔵のヤツ、不本意さにこーんな顔してんだろーけどな。」
細い眉を寄せて、無理に眉間に皺を作って見せた悟浄に、自分と春炯の笑い声が重なる。
『足りないんじゃない?』
「これが限界よ、オレには。」
「すごいですよね、表情筋の強い弱いで言ったら、絶対弱い方だと思うんですけど。」
とんでもない暴論だから、当事者を前に言えた事ではないけれど。
[禁忌]だとして、なんなのだ。
許されようが許されまいが、関係ない。
彼も、自分も彼女も。
それでもこうして、生きているのだから。
不快気に眉を顰めた悟浄に笑い、窓を背にした春炯に目を向ける。
『そうかな』と微笑を浮かべて首を傾げる彼女の背後の窓から射す陽が、身体に暖かく注ぐ。
「そーでしょうよ。」
「貴女はどうなんですか?」
『私?私は…そうねぇ……信用はしていないけど、信頼はしてるかな。』
「…なんだそりゃ。」
「でも、なんとなく分かります。言いたい事は。」
寧ろ、どちらかと言えばそちらの方が愛を感じるような気もする。
『ふふっ。じゃあ、[それなり]の根拠って何なの?』
「根拠ォ?」
あからさまに答えに窮する悟浄に、知らず顔に笑みが昇る。
きっと、物事にあれこれと理由をつけたり、掘り下げたりという事が出来ていれば、避けられていたであろうトラブルは、ごく近くで見ていた限りでも枚挙に暇がない。
詰まる所、沙悟浄という人物は、考えるより行動が先に立つタイプの人種なのだ。
「そーだなァ……ガキの相手は八戒で、女の相手はオレだろ?」
とさっと隣に腰を下ろした切れ長の瞳が、彼にしては純度の高い笑みを含ませてこちらを、次いで春炯を見上げる。
「だったら、迷ってるヤツの相手は、三蔵なんじゃねーの。」
『…なるほど。』
「僕もそう思います。」
「まァ今頃三蔵のヤツ、不本意さにこーんな顔してんだろーけどな。」
細い眉を寄せて、無理に眉間に皺を作って見せた悟浄に、自分と春炯の笑い声が重なる。
『足りないんじゃない?』
「これが限界よ、オレには。」
「すごいですよね、表情筋の強い弱いで言ったら、絶対弱い方だと思うんですけど。」
とんでもない暴論だから、当事者を前に言えた事ではないけれど。
[禁忌]だとして、なんなのだ。
許されようが許されまいが、関係ない。
彼も、自分も彼女も。
それでもこうして、生きているのだから。