第3話 Drop a bomb
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…迷っているというのか?
この俺が―――と自問したところで、行き止まる。
本当はわかっているからだ。
この戦いの無意味さを…あの連中を倒したところで何も変わりゃしない。
玉面公主の欲望のままにこの世は混沌に埋もれるだけ。
だが例えそうだとしても
カツンと響く足音が硬質なそれに変わり、視線を上げる。
「母上……」
見上げた先で在る、その女性。
それでも俺は――
「貴女を救いたいだけなんだ…!」
「あ…紅孩児様っ!!」
振り向くと、見知った顔が困ったように眉根を下げてこちらに歩いてくる。
「八百鼡か…何事だ。」
「李厘様がいらっしゃらないんです!」
「…いつもの事じゃないのか、それ。その辺ほっつき歩いてるンだろ。」
「でも昨晩から姿が見えないんですっっ。女中さん達も総出で捜してるんですけど…」
「なんかよ、遠出用の飛竜も一台なくなってるらしいぜ?李厘の奴が乗ってっちまったんじゃねェかぁ?」
「だが…遠出する場所なんて特に――!!まさかあのバカ…!!」
「え?」