第34話 華焔の残夢3
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自棄になって吐き捨てる様に、肩を下す。
しょうのない子。
「…いいわ。破片が危ないから、母さんが片付けるわね。」
そう言って家に入るべく背を向けると、玄関脇の花が目を引いた。
そう言えば今日はまだ、水をやっていなかったと思いそちらに向かいかけた時
「なんで怒んねーの」
必死の色をした声音に、振り返る。
「…?どうして母さんが貴方を叱るの?」
「どうしてって……」
途方に暮れたようにこちらを見つめる大きな瞳を、見つめ返す。
音を生み出さない言葉がその唇の形を、僅かに変える。
「……可愛い伯葉」
強張った身体に腕を回し、肩口に押しつける様にその頭を抱え込む。
愛しい子…
大事な、私の伯葉――
「何をしてもいいから」
元気でさえいてくれれば、それでいいから。
私の側で
「ずっと
ずっと
ここにいてね。」