第33話 華焔の残夢2
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「え」
強い光を湛えた、明るい色の瞳。
「今晩、私が人質として行きます。その時耶昂も連れて行ってまた…河に流します。」
ふわっ、と浮かんだ笑みから目が、離せなくなる。
「きっとまた、悟空さんみたいな…良い人に拾ってもらえると信じて。」
『莉け「ンなコトする必要ねーよ!俺が行くからさっ」
「……悟、空さんが……?」
「そ」と得意げに胸を張った悟空が、こちらを振り返る。
「俺が代わりに行って、妖怪倒してくる!な?イイ考えだろ?」
「っダメよ!そんな事頼めない…っ」
「気にする事ないですよ。悟空の場合、趣味みたいなもんですから。」
「そーそ♪お前にしちゃ上出来の考えって言いたいトコだけど…分かってんのか?莉炯の身代わりなんだぜ?」
ぽんっ、と背後からその両肩に手を置かれた莉炯が、パチパチと目を瞬く。
「ンなの分かってるって!」
「ほー。だ、そうだぜ三蔵?」
喉まで出かかった笑いをいなしながら問う悟浄に、やっと、その意味を知る。
「そこまで覚悟決めてンなら、勝手にすればいい。」
「…カクゴ…って?」
不穏な単語繰り返した悟空の瞳が、助けを求める様に自分を向く。
『……えーと…』
「いやー!立派になったな悟空!!」
「何がだよっ」
バシバシと背を叩かれ、眉を顰めた悟空が身を捩って悟浄を振り仰ぐのを見ながら顎に手をやると、隣の八戒も同じようにする。
「…んーやっぱ、ピンクとか赤とか女の子らしい色が似合いそうですよね?」
『…それ、本気で言っている…?』
「もーっ!ヤメロって悟浄っ!!だから何なんだよっ」
たたっ、と走り寄ってきた悟空が背後に回り、ぎゅっと腕を掴まれる。
「決まってんだろ♪」