第2話 Call and response
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握りしめていた手を離すと細い手首にはくっきりと、自身の指の跡が残っていた。
それから逃げるように目を伏せ、煙草を口から離す。
「……悪――
柔らかな感触に
その奥から聞こえてくる、心音。
何が起きたのかを理解した瞬間、耳朶がカッと熱を帯びるのが分かった。
「ッーー春『大丈夫』
『大丈夫私が、手伝ってあげるから。』
宥めるようなその声音は夜に浮かぶ光源から降ってくるものよりも優しくて加えてとても
近い。
「~」
放せと言いかけた口から、呼気だけが逃げていく。
そうして身体が離されていくまで呼吸さえロクに
『これから宜しく。あのお二人ともちゃんと上手く…三蔵?』
出来ずに。
「……とっとと寝ろ。」
おかしそうな笑みを残して踵を返していくのを横目に、いつの間にか短くなった煙草を地面に投げる。
「チッ」