第32話 華焔の残夢1
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「ああ…」
「え?なになに?」
「こっから出らんねーんだと。」
「ハ?何それどーゆーこと?」
辺りにやった視線を、赤子を抱いた春炯に移す。
ふるふると首を振るのに息を吐き、ジープへと乗り込む。
「ジープ出すんですか?」
ドアに手をかけて問う八戒に頷き、悟空と悟浄がようやく動き出すのを横目に袂を探る。
「動きながらでもいいんだろ?」
『誰かさん達が煩くしなければね。』
「だそうだ。」
目当ての物を取り出しながらミラー越しに目をやると、同じようにしていた悟浄が眉根を寄せる。
「俺だって、時と場合はわきまえてるぜ?その場とやらを見つけるまで、口ききませんって誓約書でも書くか?」
「必要ない。そうなったら速攻殺すから、覚えとけ。」
「春炯、そいつかして。俺が持っとく。」
『ありがとう。』