第32話 華焔の残夢1
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美味そうに煙草を銜える悟浄に知らず微笑む。
どうしてそんな顔をしているのか、なんとなく、分かるような気がして。
「にしても、どこまで行って遊んでんだ?あいつ等」
「…三蔵と春炯がそれ程遠くに行ってるとは思えませんけど、問題は悟空ですね。」
「なぁ、俺ら今晩まともなベッドで寝れんの?」
「希望を持つのは個人の自由ですから、僕は敢えてお答えしません。」
「無理なら素直にそう言えよな。」
「そこまでは断言出来ませんよ、まだ。」
「…まだ?」
「今晩どころか、このままだと僕達、一生ここから出られないかもしれないんです。」
たっぷり三拍程置いた悟浄が、目を見開く。
「はぁ?」
「なんだそりゃ」
「こちらの方々が現れる前からおかしいと思ってたんですよ。この森、地図で見ると抜けるのに30分もかからない筈だったんです。その内、同じところをぐるぐる回っているような気がしてきて…」
「一本道だろ、ここ?なんで迷うんだ?」
「いえ迷った訳じゃあないと思うんですよ。それを三蔵と春炯に確認しようと思った時にこの人達が現れて…だから彼等が待ち伏せする為に何か仕掛けたのかなって、思ってたんですけど。」
「何かって」
「うーん…多分ですけど、以前に春炯に仕掛けられたような…『ご名答~』