第31話 Opposite
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つま先から頭のてっぺんまでを、怖気が奔った。
顎に触れていた冷たい指先が、頬を撫でて
「でもね」
離れていく。
すっと身を引いた玉面公主の貌をただ
「あの人によく似たその顔で、あの女と同じ事を言う貴方がキライ。」
見上げる事しか出来ずに。
「ねえ」
やめろ
「揃いのピアスなんてしてんじゃないわよ。」
やめろ触るな
やめろ
「…や…めろ触るな」
「胸焼けがするわ」
「や……」
長い爪に捕らわれたピアスが、耳元で呻くような音を立てる。
やめろ
―――
―――
―――
―――「やめろオオお!!」