第31話 Opposite
夢小説設定
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「――はぁ はぁ は…ッ」
傾く身体をそのままに、呼吸を繰り返す。
吐いて
吸う
それだけのことが――
「――ッ」
昇降機の扉が開き、流れ込んでくる光が目を貫いて頭蓋にまで届く。
「はぁは はぁ………うえ」
縋るように見上げたそこに在る、女性。
何故今ここに来たのか、分からない。
いや
「母上……」違う俺は
「――やっぱりね」と背後からかかった声に振り向くと同時に、自分の膝が折れていた事を知る。
「逃げ出したっていうからきっとここに来るだろうと思ったけど。」
「………貴様…!!」
「とんでもないマザコン坊やだわ。」
「……ッ!?」
恐怖しているのだ――
「き…さまら、俺の身体に何をした…!?」
消えそうになる
「何って失礼ね。親切に治療してあげたんじゃないの。」
「嘘だ…!!」
李厘達や
――母上の事まで