第31話 Opposite
夢小説設定
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「――!!」
「ああするより他になかったんだよ…!!正直…かなり深手でお前が居たとしても存命は難しかっただろう」
壁を打つ拳が、広い背中が
「――クソッ!!」
指先から冷えていくような不安を煽る。
でも
「……独角ッ」
苦鳴のような音を響かせるその背に飛びつき、口を開く。
「やめて…!!」
今は
「紅孩児様の御存命が何よりも優先です!貴方が[それしかない]と判断したのであれば」
――うん。
オイラもお兄ちゃん達、好き!!
「紅孩児様の御無事を信じ、李厘様の行方を追いましょう。」
「私達に出来るのはそれだけです。」
それだけ
でも
それだけは、出来る。
「……ああ」
見上げた顔に応えの拡がるのを見てとり、赤の滲むその手を取る。
「全くだぜ――」