第2話 Call and response
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「でねっ、そん時紅孩児がでっっけェ化け物みてえなの出してきて!八戒がガードしてくれたんだけど、俺ら全ッ然歯が立たなくて!」
ベッドの上で胡坐をかいていた悟空が、ぼすっと横様に倒れ込む。
「だからまた早く会いてえんだ!次はぜってェ負けねえーし!」
同じ目線で笑うその顔に微笑み、毛布を肩口まで引き上げる。
「…なあ春炯?」
『ん?』
「天竺って、どんなトコロ?」
枕に片頬をつけて円らな瞳を向けてくるのに、急に時が戻ったような錯覚を抱いた。
『そうねえ。……言っちゃっていいの?』
「あ、ダメ。やっぱ今のなし!」
バッと伸ばされた手に笑いながら、頷く。
ややあって少しだけ遠慮がちにその掌が、頬に触れる。
『…悟空?』
「これからまた、毎日会えるんだよな?起きたら…いなくなってたり、しないよな?」
真剣な顔つきにでも、やっぱりそれなりに時間が経ったことを思い知らされる。
こんな表情は多分、知らない。
『…こうして寝たら明日の朝起きて、一番に見るのは悟空の顔ね。』
そう言うと優しく細められるその黄金色も、知らないな。
「……おやすみ、春炯。」
久し振りに夢が見れそうな、気がした。