第30話 Always
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「…あら、どうしたの?」
高い天井に笑みを含んだ声が、響く。
「入ってらっしゃいな。」
「おびえなくてもいいのよ」と続けるのに、視線を上向ける。
座したその背後に在る巨大な、影に。
「私は貴女の母親なんだから。」
「…ははうえ。オイラにお話って何?」
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「何のつもりですかこんな事して…貴方達一体どういうつもりなの!?」
「…玉面公主様の御命令です。」
「え…?」
「王子様と従者が不在の今、計画の妨げとなるのはあんただけじゃからの。」
奔った戦慄に、瞬間声を失う。
李厘は頼んだぞ――
「!!李厘様に何を……!!」
「まーまー。」
降ってきた声の主を、見やる。
「あんまりうるさいと、太くて硬いの咥えさせるよー?」
「喰いちぎります。」
「…いい瞳だね」と低く呟いたその顔が、厭らしく哂う。
「その瞳に見せてあげるよ。――とびっきりの、茶番劇を。」