第2話 Call and response
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「しッかしよォ」
「何です?」
ベッドに腰掛けた悟浄が、室内に視線を彷徨わせる。
「三蔵が全ッ然女にキョーミ示さないワケがやっとわかったわ。」
「?」
「あんな女が側にいたら、そりゃ他のにゃいかねえだろ。」
「そういう関係には見えなかったですけど…」
「でも」と続けながら、先のやり取りを思い返しながら知らず頬が緩む。
「特別なんだろうなあとは、思いましたけどね。三蔵があんな風に女性と話すのを初めて見たっていうのもあるんですけど。」
一度も名前を、呼ばなかった。
それは多分それが自然な、くらいには。
「余裕なかったみたいですから。僕らにまで、感情を見せちゃうくらいにはあの人に振り回されるのが板についてました。」
「確かに。拗ねる三蔵サマとか…」
クッと喉を鳴らした悟浄が目当てのモノを見つけ、サイドテーブルにそれを置きつつブーツを脱ぐ。
「レアですよね。」
「叱られる三蔵とかな。」
「止めて下さい。」
暫し室内を満たした二人分の忍び笑いが収まるまでには少し、かかる。
「楽しくなりそうですね。」
「どーだか。」