第29話 Pride
夢小説設定
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「…冗談じゃねぇ、たったの一撃で……シャレんなってねーっつの」
「本当のシャレにならないのは、これからですよ…」
「コレを止めろってか?無茶ゆーぜ…なぁ、悟空。」
横向いた悟空に、悟浄が錫杖を持ち替える。
「――いいぜ、来いよ猿。」
追いかけられたのはかろうじて、視線だけ。
落ちた影が鳴らした風切り音を凌いだ悟浄が、次を防ぐ為に腕を上げる。
「クッ…!!」
金属同士がぶつかり合うような音がして、見えたものに愕然とする。
「!!」
間髪入れず歯を剥き出した悟空に、悟浄の短い舌打ちが、響く。
「また…ッ!!……んの咬みグセつけてんじゃねーよ!!」
「がッ…」
顎ごと掌で押さえつけられた悟空が振り抜いた拳を
「――と…ッ」
左で防いだ悟浄の懐がガラ空く。
瞬間響いた、今日もう何度耳にしたか知れない不快な音。
「が…はッ」
崩れ落ちる長身から呻くような声がくぐもって、届く。
「……んな楽しそーな顔、してんじゃねーよ……ッ」