第29話 Pride
夢小説設定
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「…!」
「紅……!!」
響き渡る叫び声に、鳥肌が立つ。
膝をついた紅孩児の前に立つ悟空の口元が引き上がるのが、見えた瞬間には
もう。
「あ…」
肉の裂ける音と液体が弾ける音が耳に、残る。
「ごぁあぁあ!!!」
足元でのたうち回る紅孩児ではなく、真っ赤に染まった自身の指先に視線を落とした悟空が徐に腕を上げる。
舌先で血を舐めとったその動物染みた仕草に、呼吸とも失笑ともつかない擦れた音が口から漏れる。
「闘いとか…そんなモンじゃねぇ。――あいつ」
楽しんでやがる……
「ハハ アハハ」
「三蔵…貴方ならどう思いますか?こんな悟空の姿を――」
「ハハ アハハハハハ」
「――クソッ!!紅ォオオ!!!」
駆け出した独角が、大上段に刀を振り下ろす。
冗談みたいな動きでその上に降り立った悟空の足が無造作に空間を、縦断する。
「が…はッ!!」