第2話 Call and response
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「え。何、春炯ちゃん22なの?タメじゃん。」
『あ、そうなんですね。』
「なあなあ春炯っ」
「…いやあ…しかしアレですねえ」
湯呑みに手をあてて一息吐きながらそう零すと、向かいで新聞を捲る三蔵が眼鏡越しに視線を寄越す。
「……いいですね。女性がいてくれるのって。」
人柄もあるのだろうが、なんというか…いつもの空気の中に小さく灯りがついたような。
華々しい外見とは裏腹に控え目なその佇まいが、そう思わせるのだろう。
「でも僕らと知り合う前からのお知り合いって事は、十代からのお付き合いって事ですよね?割と長くありません?」
「何が言いたい。」
「別に何も。ただ長いなあ、って。」
フンと鼻を鳴らして再び紙面に視線を戻すのに、肩を竦める。
時計を確認すると、もう夜半も大分過ぎていた。
明日は早めにここを出なければ、日が暮れるまでに次の町へ辿り着けなくなる。
女性が加わった今、野宿は今まで以上に避けるようにするべきだろう。
「…悟浄、悟空。」
「そろそろ」と声をかけると、予想通り「「ええー」」と綺麗なハモリが返ってくる。
「時間はこれからたくさんありますから。春炯さんも今日はお疲れでしょうし、ゆっくり休んで下さい。」
『有難うございます。』