第29話 Pride
夢小説設定
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「――紅。お前はそれでいいんだな?」
「俺はもう、後悔しない。」
挑むようにこちらを見た両眼がややあって、離れていく。
今更いちいち確認するコトでも、その意志をそこに、見つける必要もないコトも分かってる。
やりたいコトは、やりたいようにやればいい。
俺も
「…そうか。」
軽く笑って、頑なな背中に向かって口を開く。
したいコトは、したいようにさせてもらう。
「なら俺も止めねぇよ。――!!」
振り返りかけた視界に閃いた銀に、華奢な体を突き飛ばすように抱きかかえる。
「危ねえ!!」
「俺の存在ムシして話進めてんじゃねーっての。イジケちゃうぜ?」
軽薄な声音を、刃物を思わせる笑みが彩る。
「俺が相手じゃ不満か?沙悟浄。」
「――ははッ、上等だぜ独角兕。遠慮しねぇで受け取んな!!」
空間を割るように振り下ろされた一撃を、愛刀で受け止める。
腕力ではこちらに分がある筈だが、重力を味方につけらてさすがに腰が沈む。
こいつも何だってこんな時にそんなに、苛立っているんだか。
「紅…こっちは任せろ!行け!!」