第2話 Call and response
夢小説設定
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ガゥゥン…と獣が吠えるような音が木霊し、そちらに視線を流す。
「なっにすんだよ!?この生臭坊主ッ」
「気に食わないんだよ!貴様のその面が!!見んなこっちを!!」
大の男が顔を突き合わせていがみ合うその間で、「まあまあ」と仲裁に入っているのから目を離し、元気よく動き回る悟空を見やる。
「らアッ」
『悟空?』
「?何?――っと!」
出逢った時から少しも変わらない底抜けの明るさに、自然と笑顔になってしまう。
『ごめんね。何も言わずに、出て行って。』
はたと動きを止めたその目がふっと笑う。
私の
「いいよ。」
小さな太陽。
「でも――三蔵にも、言ってやってそれ。あの頃多分、結構落ち込んでたから。春炯強えから心配は、してなかったけどさっ」
どうやら大きくなったのは、外見だけではないようだ。
あの人だけに任せてるのが少し、気にかかってはいたけれど。
忘れかけていた想い出に、光が灯り出す。
こちらを見もしないその横顔に苦笑し、照準を絞った。
『……うん。』