第28話 selfish
夢小説設定
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どこ
どこ。
あれだけは
『…っ』
どうしても、失うワケには…
――あった…!!
「しゅ――」
無理矢理振り向かされた時自分がどんな顔をしていたのか、分からない。
「!!オイ何かヤベーよッ」
悟空の声に上を仰いだ悟浄に瞬間強く引かれて、ほとんどぶつかるくらいの強さで額が広い胸にあたった。
「天井が落ちる…!!」
「う」
「あ…っ!!!」
抱き寄せられた腕の中で思わず目を瞑るが、予想した衝撃が襲って来ない。
「あ…れ?」
悟空の声に恐々薄めを開けて見えた光景に、思わず身を捩る。
『八戒……!!』
水のように注ぐ砂が、半円を描いてその向こうなんて何も見えない。
「生憎頭上しか守れませんからねッ――足元埋まらないように注意して下さい!!」