第28話 selfish
夢小説設定
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「あイタタタ…」
思わず呻き、顔を顰める。
「背中に爪の後でも残されたか?」
「鋭いね爺さん。」
カタカタとキーを打つ合間に届いた的確な言に、口を窄めた。
「ま、コレも男の甲斐性ってヤツ?」
「――最悪ね。」
吐き捨てるような声音に「玉面公主様も何故こんな男なんかと…」と続ける横顔を眺めながら、深く座りなおす。
「…ふーん。」
…くだらない。
「そんなに好きなら抱いてもらえば?それとも」
――くだらないなぁ。
「あんたが抱く方かな?」
乾いた音が狭い室内に響き、打たれた箇所がじんと熱を帯びる。
僅かな怒りと多分の軽蔑を浮かべてこちらを見つめる眼鏡の奥の瞳を
「――あのさ、ひとつ聞いてもいい?…あんたは」
見返す。
「誰の為に生きてんの?」