第27話 a fatal dose
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見渡す限りの砂の海を眺めながら、フードを取り去る。
「っちーなぁ、オイ。」
「ああ」とおざなりな返事をしながら頭を巡らせるが、青と金にも似た輝きが視界を埋め尽くすばかりだ。
「おかしいな。情報によれば経文を持つ妖怪の城はこの辺りの筈だが…」
「――?」
背後の気配が変わったような気がして振り返ると、独角が真反対の方向へと歩き出す。
「…どうした独角。」
「いや、何かあの辺に白いモンが埋まって…!?――おい、紅!!コイツまさか…」
力なく横たわっているのを掬い上げると、砂の暑さとソレ自身の体温が掌に伝わる。
「…間違いない…三蔵一行のジープだ。何故こんな処に…?」
身じろぎした白竜が、頭をもたげる。
「?」
何かを訴えるように高く鳴くのを見つめる内、まさかという思いが募っていく。
「三蔵達がここに……?」
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