第2話 Call and response
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今回の刺客の首領と思しき男が眉間を過たず撃ち抜かれ、後ろ向きに倒れて落ちる。
『…視線が不愉快。とにかく迷惑はかけないようにします。』
小銃を降ろして微笑むのを見やり、息を吐く。
すでに面倒臭くなりそうな気配は存分に漂ってはいるが、三仏神の命とあれば自分に拒否権はない。
「…好きにしろ。」
「経文と、命!寄越せ三蔵ォお」
無駄に大声を上げながら突っ込んでくるのに体を横に開いてかわし、裏拳をその横っ面に叩き込む。
「っガ」
『ええ。』
頷いた直後地を蹴って近づいてきた男の上を飛び越えた肢体が、空中で前後を逆にする。
「!?」
再び着地するまでに放たれた弾丸が、正確なヘッドショットをキめるのに高い口笛の音が鳴る。
そのまま流れるように抜かれた二挺めが、悟空を囲んでいた輪に穴を開ける。
「…迷惑かけるどころか、普通に助けてもらっちゃってますね。」
「つかマジで何モンなのあの女。三蔵サマ?」
一応は仕事をしながらも近づいてきた悟浄と八戒に鼻を鳴らし、煙草を取り出す。
「斜陽殿の隠し巫女だ。俺が慶雲院に入った頃にそこで会った。お前等と知り合う少し前くらいから急に姿を見せなくな…何だ。」
「いえ。珍しいモノを、見せて…もらっているなあと。ねえ悟浄?」
困ったように笑う八戒の横の悟浄を見た瞬間、こめかみが、引き攣った。