第27話 a fatal dose
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「げほッ――げはッ…」
「ふん。」
音をたてて飛んだ赤が、シーツを汚すのが見えた。
「いい気になりやがってこのガキが」
演じるコトを止めたのか、抑揚を取り戻した声が鈍く揺れる頭に響く。
「何が三蔵だ。しょせん貴様等など読経するだけのただの人間じゃねぇか…!」
「――そうかもな。」
「餌なんだよただの…!!」
振り抜いた拳が、頬骨とぶつかって折れるような音を立てた。
「がッ…!!」
まともに衝撃を喰らって横様に倒れたその顔が苦痛よりも、驚愕に、歪む。
「な……何故動ける…!?」
「貴様に散々殴られたおかげで薬が覚めた。」
端的に答えを告げ、呆気にとられたようにこちらを見上げるのを
「確かに”三蔵”はただの人間だ。――だから
見下ろす。
人だって殺せる。」
「ははッ。忘れたのか?俺は三蔵を喰った不死身の身体なんだぜ。」
「滑稽だな。そんな信憑性のない噂を、まだ信じてるのか?」
「………!!」