第27話 a fatal dose
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「~おーいッ」
暗く埃っぽい空間に、元気の良すぎる声が響き渡る。
「出せよコラー!!」
「ヤメとけばぁ?体力の無駄だって。」
『………』
「聞いてんのかよー!?」
「聞こえてたって出してくれないですよ、多分。」
「だって三蔵がいねーじゃんか!!狙われてんだろ!?危ねえって!!」
『落ち着いて悟空。狙われてるのは今に限った話じゃないわ。』
「大体アイツがすんなり喰われるタマかあ?」
「まぁ僕達は喰べられる心配ないでしょうから。三蔵を助ける前にここから抜け出すこと考えなきゃですね。」
「あーあ…」
鉄格子を掴んでいた悟空が、ずるずると力を失くして膝をつく。
「腹減ったー」
『…だから言ったでしょう、動き回るからよ…。』
「…三蔵が喰われる前に」
「悟空が餓死しますね。」
「?」
『悟空?』