第27話 a fatal dose
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「…”三蔵”を喰ったのか。」
「美味しく頂いたわ。見た目は最悪だったけど。…怯えないのね。どうして?」
首を傾げる仕草に合わせて、顎先で切り揃えられた黒髪が小さく揺れる。
「――別に。」
「前に来た”三蔵”は震えながらお経を唱えてたわよ。高僧なんてみんな堅ブツのジジイかと思ってたけど、こんなに若くて綺麗なのも居るのね。」
「気に入ったわ」と薄い唇が引きあがるのを見ながら、口開く。
「不老不死を手にいれたんだろ?”三蔵”を2人も喰ってどうする?」
「折角飛び込んできた御馳走ですもの。喰べなきゃ失礼じゃない。」
「――じゃあ、何故不老不死を望む?」
純粋な疑問。
「あら、女心がわからないのね。女はいつまでも若く美しくありたいものよ。「――ふん。」
永久に生きたとして一体
「笑わせるなよ、オカマ野郎。」
「…何ですって?」
「厚化粧で隠してるつもりか?無駄な努力だな。」
「反吐が出るぜ」と哂った瞬間、高い音と衝撃に右耳が聞こえなくなる。
「――訂正なさい。貴方自分の立場ってもんがわかってないわね。いつだって殺せるのよ!!」
「…勝手にすればいい。」
何が悦くなる?
「その醜い姿で永遠に生きなきゃならん貴様が、いっそ哀れだな。」