第27話 a fatal dose
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「………」
何処だここは…
身体が感覚する空気とは裏腹に、横たわっている場所はそれなりに柔らかだ。
――そうか、砂に呑まれて…
敵の根城に招待されたってことか…
目だけを横向け、自身の状態を確認する。
腕が…?
いや…身体全体が痺れて動かねぇな。
目を閉じてそれ以外の箇所を動かそうと試みるが、すぐにそれが無駄だと知る。
薬か――?「あら、お目覚め?」
ドアの開く音に続いて、奇妙な抑揚のかかった声がした。
「ゆっくり寝てらしてね…って言っても起き上がれないでしょうけど。アタシはこの城の主、蓮麗。ご機嫌如何かしら三蔵法師様?」
「最…悪だな。」
口は辛うじて動くか。
「それは残念ね。」
「アイツらは…どうした。」
三蔵来ちゃダ――
「別室で丁重にお持てなししてるわ。――それにしても」
音を立てて軋んだベッドが、2人分の体重を受けて深く沈む。
「驚いたわね。のこのことやって来た”三蔵”は貴方で2人目よ。」