第26話 Sandstorm
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「………」
紅が纏う空気が変わった事に気づいているのか、いないのか。
「東方の砂漠の地に、天地開元経文のひとつがあるという情報が入った。今の俺の使命はただ玉面公主に従い経文を集める事だ。三蔵一行の抹殺ではない。」
「全ては母上の為に?泣かせるなぁ。」
「めそめそ」と抱いたぬいぐるみに声を中てるのに鼻を鳴らし、黙したままの紅の肩を叩く。
「おら行くぞ、紅!!」
「――真実を」
煙の匂いがまるで
「真実を知りたいと思わないか?」
意思を伴って。
「この桃源郷が如何になおざりの楽園だったかってこと。――そうだなぁ例えば…禁忌の子供についてだ。」
自分の変化を、隣の紅が聡く拾う。
「人間と妖怪――異種間での交配が何故禁忌とされているか?どんな言い伝えも歴史を辿れば根拠があるし、ボク達化学者はそれを理論的に照明することが出来る。」
聞く必要なんて、ない筈だけれど
「異種間の後輩により生まれた子供達は、総じて生殖能力を持たない。」
「「………!!」」
「これはボクの個人的調査による物だけど、確証はあるね。つまり妖術と化学の合成がもたらす異変はDNAレベルまで呼びかけるってことさ。」
――よォ