第26話 Sandstorm
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「その砂漠の妖怪の根城が何処かわかるか?」
「えーと大体は…」
「よし、案内しろ。」
「――おいちょっと待てよッ」
溜め息を吐いた春炯と対照的に、目を見張った悟浄が煙草を口から放した。
「妖怪退治にでも行くつもりか?正義の味方じゃあるまいし、わざわざこっちから出向く必要ねェじゃん。」
「そうだよ、危ないじゃんか!!」
「――何か、考えがあるんですね三蔵?」
「………まぁな…」
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「おでかけですか?」
硬質な足音だけが鳴っていた廊下に、掠れて耳障りな声が、流れた。
「王子様。」
振り返った先に佇む男に、眉を顰める。
嫌な奴に…
「你 健一……」
「どォもー♥」
「あんたの悪ふざけにつき合っている暇はないんだ。失礼する。」
身を翻そうとするとその薄い唇が卑しく、歪んだ。
「三蔵一行の件を外されたんだって?」