第22話 "BE THERE">2<
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「というワケで、簡単な読み書きはもうひととおり。後は放っといても勝手に学ぶと思います。」
「よく頑張りましたね、春炯。」
ものの2月程で自分とそう大して変わらない程になってしまった教え子に、脅威を感じなかったといったら嘘になる。
照れたように笑うのを横目で見ていると、その顔がこちらを向いた。
『江流のおかげだよ。ありがとう。』
「………。」
「今度出掛ける時に、新しいものを買ってきますね。2人で読めるように。」
『ありがとうございます。』
いつの間にか自分の真似をして、話し方まで相手に合わせて変えるようになっている。
相手といっても自分か、三蔵様以外にいないけれど。
「とはいえ2人ともまだまだ…ええと、若いですから。」
「ね」と困ったように笑うのに、首を傾げる。
「もうちょっと…何と言うか……子どもらしくしてもおっけーですよ。」
『はーい。』
元気よく手を上げるのに辟易しながら、「はい」と渋々答える。
「うわっ!?」
突然肩にかかった重さに驚き、頭上を振り仰ぐ。
『頑張ろうね、江流。』
「何をだよっ、放せ!」
「そうそう。その意気です。」