第16話 Survive
夢小説設定
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「でりゃあぁあ あ!!」
思い切り良く振り回した三節昆で2人を土に沈めた悟空が、嬉々として着地する。
「イェーイ、ノルマ達成っ!!」
「おやおや、やっぱり食べるの専門の方は体力がケタ外れです…ねっ♥」
「がッ」
両肘に伝わる衝撃と前後して、2人が両脇に伏す。
「あ、申し遅れましたが僕料理するの専門なんですよね。」
「…お前一段とイイ性格になったな。」
「――ほいラストっと。」
無造作な声と共に飛んできた首に、三蔵が余裕を持って足を引く。
「それにしても紅孩児のヤツ、ずい分と手ェ抜いてンじゃねぇの?」
「確かにな。」
外套を着なおした春炯が、自分達以外に立っている者のいなくなった辺りを見回す。
『来る者は拒まずで片っ端から殺っちゃったけど、この人達本当に彼の部下なのかしら。人違いだったら大笑いね。』
「お前何もしてねーだろ。」
『最初に言ったじゃない、だから。』
眉間に皺を寄せた三蔵が、袂に手を入れる。
「…どちらにしても俺達を襲ってきた以上敵に変わりはない。殺されたって文句は言えねぇだろ。」