第16話 Survive
夢小説設定
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「――これはどういうことなんだ!?」
思わず荒げた声が、高い天井に跳ね返って降り注ぐ。
「三蔵一行の始末は俺に一任すると言ったはずだ!何故勝手に大量の刺客を…!!」
込み上げてくる怒りをぶつけるべき相手の横顔を、睨めつける。
「あら。」
こちらを振り返った玉面公主が、器用に片眉を上げた。
「その始末に手こずってる張本人に言えた義理かしら?」
「……ッ――しかし、これでは無駄死にもいいところじゃないか!」
「そうでもないわよォ。」
濃い紅を引いた唇が、艶めいた笑みを刻んで弧を描く。
「無駄に生きてるよりはずっとマシなんじゃないの?――まぁ、こっちもちょっと事情が変わったのよね。」
白魚のような腕が、背後を指し示す。
「この人の蘇生も第2段階に入ったから。」
第2段階――?
言われて初めて、自分に落ちている巨大な影の奥の暗がりに目を凝らす。
以前よりも確実に、”それ”を取り囲む機材が増えていた。
「そう」
しかし何度見ても
「貴方にはまだ教えてなかったわね。」
おぞましい光景だ。
「これ、何だか知っている?」